町田市内で活動するピアニスト・冨貴亜里紗さんのリサイタルが10月14日(祝)、和光大学ポプリホール鶴川(能ヶ谷)で開催される。
3回目となる今回は、高難易度とされるショパンのバラードを第1番から4番まで全て演奏する。この曲は高い技術や表現力が求められるほか、高い集中力が必要といわれるものだ。
大病きっかけ
冨貴さんが「挑戦」と語るこのリサイタルの背景にあるのが、「後悔しないように生きたい」という思い。数年前に舌がんを患って以来、後悔のない人生をおくりたいと思うようになったといい、初めて開催した際は「自分なんかがやっていいのだろうか」と不安があったという。ただ、リサイタルを主宰することで、ピアニストとしての成長を感じる結果になったという。
「絵巻物」
ショパンのバラードを「絵巻物を見るような感覚になる」と話す冨貴さん。詩に影響を受けて作曲されたものといわれており、前半は独立を願う曲で、後半は優雅な音色で構成されるものになっているという。
「悲劇的な物語の中でも、希望を感じることができます。全て通して聴ける場はそう多くありません。壮大な物語に耳を澄ませていただきたいです」
この公演の開演は午後2時、開場は1時30分。チケットは2千円(全席自由)。予約・問い合わせなどはピアノカフェ・ショパン岡さん【携帯電話】070・2185・1889まで。
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