金森東の朝鮮学校、西東京朝鮮第二幼初中級学校が現在、10月13日(日)に開くイベント「あんにょんフェスタ」に向けて準備を進めている。朝鮮に関わる企画を用意し、体験授業を開くなど、朝鮮学校に対する理解を深めてもらうことを目的とする催し。地域とのつながりを深める機会にしたいという。
同校は戦後の1946年に在日朝鮮人が帰国を前提とした教育を学ぶ場として、町田市内に開校。以来、名称を変えつつ、日本定住を前提とした教育へと移行しながら、在日朝鮮人の子どもたちを受け入れてきた。現在は町田のほか、相模原や大和、座間各市などから、幼稚園児、小中学生が通う。
申俊植(しんじゅんし)・学校長によると、同校は市内で拠点を移しつつ、昔から地域とのつながりをもってきたという。その1つとして「あんにょんフェスタ」を開催してきたといい、「コロナ禍で地域とつながりをもてる機会が減ってしまった。あんにょんフェスタは昨年から再開。地域と交流する機会にできれば」と話す。
運営苦境
一方で、学校運営が年々厳しくなっているという同校。少子化などにより、通う子どもの数が減るなか、幼保無償化の対象外にされ、学校への補助金をもらえていない現状にあるという。
そのため、同校は校庭をスポーツクラブに貸し出したり、今年からキムチの通販を開始するなど、「副業」に取り組み、運営費の一部にあてている。「納税義務は果たしているのに補助金の対象外とされるのはなぜという思い。今後について模索する毎日を送っている」と申学校長。「そのような側面からも、イベントなどを通じて私たちのことを知ってもらいたいと考えている」と話している。
11時から
あんにょんフェスタは13日、午前11時から、午後3時まで。金森東1-17-1の同校運動場をメイン会場に焼肉などの朝鮮料理を楽しめるほか、体験授業やキッズ向け企画、抽選会などが行われる。先着30人にキムチのプレゼントもあるという。詳細は同校のSNSなどで。
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