SDGsアワードでグランプリを受賞した 萩生田 和也さん 小野路町在住 42歳
町田の肉牛 拡大目指す
○…小野路で約50年の歴史をもつ牧場の4代目として、父親らと黒毛和牛の飼育に当たる。地産地消の取り組みの認知拡大を目指すべく食育のプログラム作成にも力を注ぎ、里山の資源を生かすことに視点を向け進めてきたことがこのほどSDGsの取り組みとして評価を受けた。「まさか自分たちが、という気持ち。選ばれてうれしい」と喜びを語る。
○…子どものころから牧場で働く父の姿を見てきた。いつかは跡継ぎに--との思いを受け28歳で決意し畜産業界へ。最初は戸惑いもあったが、仕事に誇りをもつようになった頃、東京五輪を機に高まった東京産肉牛のブランド確立の動きに奮い立った。「自分たちが育てた黒毛和牛のことを知ってもらいたい」。市内での知名度を高めるべく、妻や地元団体の協力を得ながら奔走。人前に立つのは苦手だったが、続けてきてよかったと実感する現在だ。
○…生き物を相手にする仕事ゆえに休みなく働く毎日だが、愛情をこめて育てる牛たちと向き合う時間は代えがたい時間になっている。「眠くなるのが早く・・・」、仕事後に出かけることは少ないが、金曜の夜だけ行きつけの居酒屋へふらり足を運ぶことが増えている。顔なじみが多く集う場所。他愛のない会話が疲れを吹き飛ばしてくれる。「飲んだくれていますね」と笑う。
○…市内での肉牛を取り扱ってくれる場所がないことが長年の悩みとなってきたが今月、地産地消をテーマとする町田市役所内の食堂で取り扱ってくれることが決まった。「うれしい。町田でも和牛を育てていることを知ってもらう機会になれば」。今回の受賞を経て更にその輪が広がればと考える。「小野路の魅力も伝えていければと思います」
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