東急田園都市線・南町田グランベリーパーク駅や商業施設、公園などで構成される「南町田グランベリーパーク」が街開きして今秋、5周年を迎えた。官民が連携、協働して、2019年に生み出された街は近代的な建物と緑が融合し、「ゆとりのある生活」を演出。子育て世帯を中心に人を呼び込んでいる。
都心からも
その象徴の1つが、商業施設「グランベリーパーク」だ。アウトレット商品から物販、飲食などの店舗が立ち並び、週末ともなれば、イベントが開催され、都心や神奈川、埼玉などから家族連れなどを呼び込む。「地元の皆さんにも活用してもらえるようスーパーなども入れている。数多くイベントを開催することで多くのメディアに取り上げられてもらっています」と施設を管理・運営するグランベリーパークグループの清水将繁副グループ長は話す。
開業5年を経た現在は町田の観光スポットの1つに数えられるようになり、同じく南町田グランベリーパークを構成する「パークライフ・サイト」と呼ばれるエリアのスヌーピーミュージアムや本を通じて交流を生むライブラリーなどと共に、南町田の「ゆとりのある生活」の演出にひと役買う。
世帯数増
街びらきの効果は数字にもあらわれている。町田市の資料によると、南町田グランベリーパーク周辺の鶴間1〜8丁目の世帯数は街開きした19年秋には3792世帯だったものの、住宅整備が進んだこともあり、今年10月には4977世帯へと増加。人口減の時代に町田の子育て世帯増の要因の1つになっている。
同エリア出身で町田、相模原両市を拠点にする企業らで構成される一般社団法人「町田・相模原経済同友会」の代表幹事である細野泰司さんは「昔は農村だった。ここまで発展するとは思わなかったね。公園と商業施設が融合し活気が生まれた。他の地域でも参考になる事例」と笑顔をみせる。
南町田グランベリーパークでは今月から、街開き5周年の機運が本格化してきた。商業施設のグランベリーパークでは周年に合わせ、新規や改装店舗が見られ、賑わいを増す。清水副グループ長は「公園や駅などと融合することで来場者が増えた。これからも南町田の活気を生む存在となっていければ」と話している。
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