山崎団地名店街で開催される幼小中高合同文化祭の発起人の一人である 町谷 光博さん 大和市在住 59歳
「外の世界」とつなげる
○…合同文化祭に参加する山崎高校の校長。昨年度就任し学校改革を進めるなか、会場となる山崎団地名店街とつながり、今回の催しを企画。近隣の小中、幼稚園に呼びかけ、16・17日の開催へとこぎつけた。合同文化祭ではステージでの演劇などのほか、作品展示を予定。初開催のイベントに向け、胸が高鳴る毎日を送る。「多くの方に協力していただいている。開催が楽しみです」
○…山崎高には昨年度から。自然豊かなで市街地にも近い恵まれた環境にあるものの、志願者が減っていると聞き驚いた。生徒と接してみると恵まれた環境だからこそ、「外」に出たがらないケースが多く向上心を失わせることにつながっていると感じた。そのため、地域の人を講師に招き、生徒らが外の世界と接することができるようにするなど、学校改革に着手。昨年度、志願者が増えたことに安どする。
○…外の世界を知ることを大切にしてきたのは家庭でも。4人の子どもが幼かった頃から、時間を見つけては各地へと旅してきた。名産品を楽しみ、歴史と触れる旅は家族の思い出になると共に子どもたちの学びにもなってきた。「この夏は妻と黒部ダムに。日本の高度成長期を支えた場所を見学してきました」。巣立った子どもたちは今、国内外で活躍する。
○…合同文化祭をきっかけに目指したいのが、山崎エリアの「文化教育地域」化。幼小中高、そして大学が徒歩圏内にあることを前面に出し、「学びの場」としてPRしていきたいと考える一方、高齢化が進む地域へ子育て世帯を呼び寄せることになるととらえている。「生徒たちもこの地域にも可能性が限りなくある。そのことを伝えていければ」。もうすぐ定年。最後の使命として取り組んでいくつもりだ。
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