サッカーJ1リーグでFC町田ゼルビアが優勝争いを繰り広げるなか、ゼルビアの女子チームが先ごろ、主戦場とする関東女子リーグ2部で過去最高成績となる2位の成績を収めた。来月には1部への昇格をかけて入れ替え戦に挑む。
男子に比べてサッカーに打ち込む環境が少ない女子選手の受け皿として、FC町田ゼルビアレディースが設立されたのは2017年。進学などと共にプレーする環境に恵まれなかった大学生や社会人が集まり発足すると関東リーグより下位に位置する東京都のリーグに参戦。順調に勝ち抜いていき、3年前から現在の2部リーグを主戦場としてきた。
積極的に
今シーズンは相手にシュートを打たせる前にボール奪取を目指す積極的な守備を徹底し、縦パスで前へと進むサッカーを実践。7勝1敗6分の好成績を残した。優勝には一歩及ばなかったものの、過去最高となるリーグ2位となり、12月8日(日)に行われる1部最下位チームとの入替戦の出場権を得ることになった。
設立時からチームに関わる奥山拓也監督は「今シーズンはこれまでの積み重ねが強さとなり、体力もアップしたことが結果につながったと思う。チームの雰囲気も良い。必ず1部に昇格したい」と意気込みを語る。
仕事と両立
設立以来、右肩上がりで成績を伸ばしてきたレディース。ただ、脚光を浴びる男子チームに比べ、取り巻く環境は厳しい。選手は朝、練習を行い、それぞれの職場へと向かう毎日を送る。仕事場はチームを支援する町田市内のスーパーや介護施設などで、分刻みの忙しい日々のなか体調管理に努める時間も少ないが、サッカーへの思い1つで競技と向き合っている。
奥山監督は「朝早くて大変だが、選手はみんながんばっている。多くの方に応援してもらいプレーできていることに感謝するばかり。昇格して喜んでもらえればと思う」と話している。
8日、千葉県で
レディースの入れ替え戦は8日、千葉県で早稲田大学と対戦する。奥山監督は「夏に練習試合した際は五分五分の戦いだった。応援してもらえればと思う」と話している。
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