児童らが通う町田市内の学童保育クラブ利用者が急増し、受け入れをまとめる市が対応を急いでいる。増加を受け、部屋のスペースやスタッフの確保が急務となり、市担当者は「児童数が減っている一方で入会率は伸びている。当面この状況は続くとみている」と話している。
市内の学童は共働き家庭の小学生らが利用することができ、一部を除き市内小学校内に設置されている。市の資料によると、利用者の増加が顕著にみられるようになったのは2021年度から。定員状況に応じて4年生以上の受入れを始めたことなどが影響し4千人を超え、以来右肩上がりで推移。24年度には5千人を突破した。4年間でおよそ千人の増加がみられた背景には学童への入会率の高まりもある。市内の児童数が21年度の2万657人から、24年度には500人以上減少するなか、入会率は19・9%から25・2%まで上昇。町田の小学生の4人に1人が加入している状況となっている。市担当者は「共働き家庭の増加などによるものと考えられる。町田市は小学1年から3年生。そして、障害のある児童は原則『全入』としている。待機児童を出さないようにしていきたい」と話す。
都は整備検討
一方、東京23区などで学童への待機児童が発生しているなか、東京都は学童整備の検討を始めている。今夏からは都認証の学童制度創設に向けた議論を開始し、そのとりまとめを今月発表した。
そこには国の基準よりも職員の数が多く、開所日数を増やすなど、質の充実が図られる内容が盛り込まれ、都は「新たな認証制度により、質・量を拡充させ、将来的には全ての学童を認証のものにしていきたい」としている。
「スタッフ求む」
市は学童のスタッフを確保するため、来年1月11日(土)に市役所で学童を運営する法人の合同相談・面接会を開く(「学童保育の就職フェア」)。仕事内容や各法人の紹介があるといい、オンライン配信も予定しているという。
市担当者は「市内学童では現在、高齢男性も活躍している。未経験者も歓迎。多くの方に参加してもらいたいと考えている」と話している。詳細・問い合わせ先は市のHPなどで。
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