町田天満宮 宮司 池田泉 宮司の徒然 其の151
大船渡と椿
冬に咲く紅花の「椿」は、藪椿、山椿と同種で、総称して椿とされている。冬に咲いても蜜を吸いに来る鳥によって受粉する鳥媒花だ。交配が容易で園芸種も多数あるが、赤い花の原種は日本の固有種で、九州から青森まで自生する。伊豆大島や五島が有名だ。花は見て楽しむだけでなく、天ぷらなどでいただける。幹はツゲと並ぶ高級な木材で細工物などに使われ、さらに木を燃やした灰も染色や日本酒の醸造に使われるが、大木にならないからやはり希少で高級だ。葉も薬用として用いられるほか、種を搾って作る油は食用、化粧品、機械油、薬用と様々に使われる。こんなにも有用な椿だが、花が散るときに首から全部落ちることから、病室に飾ったりはしない。一方で似ている山茶花(さざんか)は花びらがはらはらと散るから、判別する大きな特徴だ。当社にも大きな椿があるが、花が終わり始めると毎日根元にはぼとぼとと花が落ちるから頻繁に掃除するが、花は多少の風では飛ばないくらい重いから助かる。
山火事で甚大な被害を被った大船渡市は椿が多く自生し、市の花になっている。おそらくたくさんの椿が灰になってしまったのだろう。広大な山林が灰となり、雨で海に流れ込めば、山のミネラルで美味しく太る特産の牡蠣にも影響が出てくるのだろう。
庶民の常識を逸脱した額の商品券を新人議員に配ってないで、ポケットマネーであるなら、大船渡でわんこそばや牡蠣をたくさん食べて、特産銘菓の鴎の卵や柿羊羹をたくさん買って配ればいいではないか。能登半島で能登牡蠣やホタルイカ、能登牛を食べて、シロエビ煎餅や輪島塗の箸でもたくさん買って配ればいいではないか。もちろん親族や友人限定で。
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