生涯学習センター1周年記念イベントが24日、同センターで開催され、その中で玉川大学の学生による発表会「東日本大震災を考える〜被災地で『希望』の探求」も行われた。
同大は、被災地で2つの交流を行い、一つは被災者の震災前を後のことを一対一で聞く「聞き書き調査」を2011年12月から4か月ほど行い、一冊の本にまとめた。また12年には、ボランティアで農業支援なども行った。
学生らは、この体験を当時の写真などを交えながら発表した。聞き書き調査を行った学生は、「赤の他人だから話してもらえることもあった。仮設住宅の中では親しい人も多く、皆さん遠慮してつらい思いを話すことができない人もいた。その方から、『これまで良く眠れなかったけど、聞いてもらえてぐっすり眠れた』という言葉をもらえた」と話した。
また農業支援を行った学生からは「自分たちが体験してきたことをどのように発信するかが大事。被災者の方からも、『もっと実状を知ってほしい』と言われた」と今後もボランティア団体を作り支援できるように計画している。聞き書きを指導した太田美帆助教は「学生たちは大切な経験をさせてもらった。今後も継続的に活動を続けていきたい」と話した。
絵手紙づくり
当日は、参加者全員で被災者に向けた絵手紙も作成した。まちだ生涯学習コーディネーターの会が指導しながら、サクラやツバキなど春を題材にし、絵を描き、そして言葉も添えた。
この絵手紙は、岩手県陸前高田市の仮設住宅に郵送される。同会はこれまでも、同市に絵手紙を送り、今でも手紙のやりとりを行っている。初めて絵手紙を体験した学生は、難しいと言いながらも筆を走らせ、被災者への想いを絵と言葉で表した。
町田版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|