運営するギャラリーに地元アーティストを集め、チャリティーコンサートを企画している 萩原 崇弘さん 小山ヶ丘在勤 49歳
音楽と芸術と人の輪で
○…アート好きが高じてギャラリーカフェをはじめる。「いい音」と「いいモノ」。広い人脈で知り合ったアーティストに発表の場を提供し、来店者が「ゆっくりと作品に触れることができる」場所を目指した。繋がり続けるアーティストたちの「自分たちになにかできないか」という想い―2011年にその”輪”を形にした。
〇…「元々僕は素人なんです。でもだからこそお店作りで言えること、自由にできることがある」。アートの魅力にのめり込んだ原点は幼少期にお母さんに連れられた美術館巡りだった。「絵も見たし、掛け軸も屏風も。それで純粋美術が好きになった。懐かしいね」と振り返る。なかでもはじめて尾形光琳の『紅白梅図』をみた記憶は今でも心に残る。「なんてキレイなんだろうって。衝撃だったよ。あまり何もしない方だし、暗い方だったから」と笑う。皆にも『いい作品を知ってほしい』という想いがギャラリー運営の一番の想い。
〇…「自然がないと生きていけないよ」。会社員時代は都心の工具メーカーで働くが「アスファルトだらけで嫌になっちゃった」。退職後は緑・山・川に囲まれた愛甲郡の奥地に居を構える。「回覧板で『熊が出た』とかそんな所。なんでこんな不便な場所にきたの?とも言われるけど」と笑顔がこぼれる。「勉強のため」と3年前からはじめた水墨画と、静かな自宅でアクションDVD(ワイルドスピードシリーズを全巻所有)を観ることが趣味。「他にはあまりないんだよね。アクションは大人しい性格の反面かもね」
〇…ギャラリーをはじめて10年が経ち、想うことは「人の縁」の深さと広さ。『作品を発信する場』のギャラリーで、人と人が繋がり大きな力になり、また”別のモノ”を創り上げる。その繋がりは「大きいよね。今後もブレないようにやっていきたい」。いい音楽と芸術で、人が安らげる場所を提供する。柔らかい表情で未来を話した。
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