中学生から社会人までが参加する全国都道府県駅伝対抗女子駅伝競走大会が15日、京都で行われ、東京チームは14位だった。
町田市からは南成瀬中学卒の谷萩史歩選手(大東文化大)と金井中学卒の関根花観選手(日本郵政グループ)が出場した。谷萩選手は5区(4・1075Km)を走り14分11秒のタイムだった。関根選手はアンカーの9区(10Km)を走り、32分3秒で区間2位だった。
応援するやさしさ
関根選手にとって、この都道府県駅伝は忘れられない大会の一つだという。初出場だった中学3年生の時、中継所でレース前の準備運動をしようと場所を探していたが見つからず、住宅街の中をウロウロしていると突然声をかけられ、「それなら、ここ使っていいよ」とガレージを提供してくれた。文字勤さん・純子さんご夫婦の出会いだった。
「あの時も風の強い寒い日だったね。凍えるように肩をすくめて歩いていたのを昨日のように思い出すね」。買い物のために家を出た時に、たまたま家の前で関根選手を見かけ、声をかけた。関根選手はお言葉に甘え、ガレージを貸してもらった。ヒーターも出してもらい、入念にストレッチした。「暖かかったな」と思い出す。準備万端で挑んだレースは区間賞の成績で、関根選手が注目されるきっかけとなった。以来、関根選手と文字さん夫妻の交流は続き、この日もリオデジャネイロ五輪に出場したことなどを報告した。「京都に親戚ができたようでうれしい。今の自分があるのも文字さんのおかげ」と関根選手。文字さんも「関根選手と会って以来、駅伝が好きになってね。自転車で追っかける時もあるよ」と笑う。この日も関根さんは文字さん宅で入念に準備運動をしていた。
この大会の第2・第8中継所を利用する東京チームの選手たちも、文字さんの娘さんの部屋で着替えやストレッチを行っている。
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