はぎの耳鼻咽喉科院長で、町田医師会主催のコンサートの中心メンバーとして活躍する 萩野 仁志さん 玉川学園在住 60歳
ジャズの持つ力で元気与え
○…町田市医師会関係者が行うコンサートの企画に携わる。「医者と患者、クリニック以外の交流があると仲良くなれる。人間関係が深まる。そして治療にも良い影響が出る」と交流の場を創出する。「今回は今までより多くの演者が登場するので、楽しんでほしい」。自身のバンドがコンサートのトリを務める。
○…青森県出身。3歳からクラシックピアノを始める。耳鼻科医だった父親は”バリトンドクター”として名を馳せ、「のど自慢」で日本一になったことも。頻繁にリサイタルを行い、その伴奏を手伝っていた。「医学部に入ってもずっと伴奏を続けてきたから、この歳になっても指が動く状態なのかな」。高校時代に全国コンクールで10人の中の1人になったこともあり、一時は音大を目指した。しかし父親のように耳鼻科医になろうと決めた。「絶対音感」を持つ耳鼻科医。声帯にも精通し、シンガーやピアノ教師、音楽関係者の患者が多い。
○…HUG DOC BAND(はぐどばん)。自身のバンド名に”抱きしめて癒す”、ヒーリングの意味を込めた。癒しにはオルゴールなど静かな曲が適しているが、認知症の人を前に演奏すると「リズム」に反応することが分かった。元気のない人に元気を与えるのはリズム。それにはジャズだ。好きなクラシックのテイストを壊さず、ジャズにアレンジ。診療後や休診日は練習に充てている。
○…「今年は記念すべき年」。バンドは高い目標に向かう。9月に渋谷のセルリアンタワーに入る「JZブラッド」への出演が決まった。誰もが知る老舗ジャズクラブだ。「このまま第一線でやっていきたいですね」と意欲を見せる。バンドメンバーや、ボーカルのマリーさんたち素晴らしい共演者と引き合わせてくれた、強い縁に感謝しつつ。
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