自然豊かな大谷里山農園(下小山田町)内に事業所を構える障害者支援施設、NPO法人プラナス。プラナスの佐藤いづみ理事長と高井大輔事務局長はこのほど、市内在住のナチュラリスト・佐々木洋さんと協同で「道草を食う会」を設立。野原などで食べられる野草を探し、独自のレシピを作り、動画配信サイト「ユーチューブ」で一般公開を始めた。
タンポポやノビル、シロツメグサなど、身近な野草が、調理されておいしい料理に変身―。レシピを考案し、監修するのはプロの自然解説者としてさまざまなテレビ番組に出演し「僕らはみんな生きている」(講談社)などの著書を持つ佐々木さんだ。NHK Eテレの番組で同農園を紹介する機会があり、以来10年以上の関係。市街地から車で10分とかからない場所にコンパクトに森、畑、池があり、さまざまな生態系が望めると、魅力を話し「色々な番組のロケを行ったり、自然教室を開いたり。私の活動拠点の一つになっています」と佐々木さん。「フードコーディネーターの資格を持つ佐藤さんとネットに強い高井さん、私の知識が合わさり、この企画が生まれました」と説明する。ナレーションも務め、所々にうんちくが入るのも見どころの一つ。「タンポポのシーザーサラダ空き地風」や「ノビルなのにチジミ!?」などユニークなネーミングも佐々木さんが考案している。「野草料理で一般的なおひたしや天ぷらにしないこと」がコンセプトだそう。メジャーなものでなく、かつ調理が簡単で子どもたちでも作れるもの、応用が利くシンプルなものを心掛けている。
取材した4月25日は、同農園で採取、調理したシロツメグサ(いわゆるクローバー)の葉と花をベーコンとともに炒めた「ハッピーソテー」、カキノキの若葉をウインナーやチーズに巻いて素揚げした「カッキーロール」などの撮影を行った。高井さんは「毎回発見があって楽しい。まだ5品ほどのストックがあります。これからじっくり編集します」と話す。各番組の冒頭には「採りすぎないこと」「調理前によく洗うこと」「違う植物と間違えないこと」「子どもは大人と一緒に」などの注意喚起も。同会では「休校や外出自粛で寂しい思いをしている親子に楽しんでほしい」と続編の製作に励んでいる。
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