政府は2020(令和2)年春の叙勲受賞者を4月29日付けで発表した。功績の内容に着目し、顕著な功績を挙げた人に贈られる「旭日章」と公務等に長年にわたり従事し、成績を挙げた人に贈られる「端宝章」を合わせて4181人が受章。市内からは町田商工会議所副会頭の細野泰司さん(72)=人物風土記で紹介=ら6人が選ばれた。
細野さんは2013年11月に副会頭に就任し、現在も務めている。産業振興の功労者として旭日双光章を受章した。受章の報は電話で受けたと言い「当たり前のことをしてきただけなのに、こうして叙勲を受けることができて嬉しい。いつも自分を支えてくれている周囲の人々に感謝したい」と目を細めた。
細野さんは1948年2月、町田市生まれ。66年に光明学園相模原高等学校を卒業し、細野土建へ就職。70年には有限会社細野コンクリート(現株式会社)を創業して代表取締役社長に就いた。
商議所活動における功績は2008年会館竣工後に初代「会館運営委員会」委員長に就任。安定した会館運営のため、継続的な財源となり得るテナントの入居と市内事業者に役立つ収益事業を検討し、現在も継続するパソコン教室の入居など年間約1千万円の手数料収入を得て商議所の安定収益を確立した。
また地域ブランド「まちだシルクメロン」事業の立上げに関する功績も。商議所工業部会が中心になって進めてきた水耕栽培事業(町田式新農法)はリーマンショック以降、不況にあえぐ市内中小製造事業者の活路を拓く農工連携事業だった。試行錯誤の上、メロンの糖度と品質が安定したが、栽培温室の建設用地の利用が直前で白紙に。代替用地の確保が進まず暗転していたときに深澤勝会頭から相談を受け、その豊富な人脈と情報を生かして適した土地が借用できるよう調整して関係者を安心させた。
瑞宝章に5人
市内ではほかに、瑞宝中綬賞(教育研究功労)に明治大学名誉教授の森宮康さん(78)、瑞宝小綬章(裁判所事務功労)に元東京家庭裁判所家事首席書記官の大谷保さん(71)、同章(保健衛生功労)元海老名総合病院長の田中昭太郎さん(79)、瑞宝双光章(教育功労)に元公立小学校長の高橋勝彦さん(75)瑞宝単光章(消防功労)に元町田市消防団団長の五十嵐忠さん(65)が選ばれた。※年齢は受賞時
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