コロナ禍で外出を控え家にいる時間が増えていることから、市内でもペットの需要が増えているという。その一方で、家庭の経済状況の悪化を受け、飼育できなくなりペットを手放す事例も増えている。通常迷い犬や捨てられた犬は東京都動物愛護相談センターに収容され、飼い主が見つからない場合に殺処分されてしまう。町田市内では3、4のボランティア団体などが保護犬の飼い主となる里親を探す活動を行うことで、2016年から20年11月末に至るまで殺処分ゼロを継続している。
譲渡会で救われる命
1998年に結成された「小さな命を守る会」(其木洋子会長)は保護した犬の里親を見つけるため月2回、市内で譲渡会を開いている。保護犬は老犬や病気の犬、体に障害のある犬がほとんど。中には噛み癖のある犬もいる。其木会長は「犬にとって家で飼育するのが一番。『預かりさん』と呼んでいるスタッフに協力してもらい、各家庭でしつけやリハビリを行っています」と話す。譲渡会では預かりさんがそれぞれの犬を持ち寄り、長所などをPRし里親を探す。毎回約30頭の犬を見に多くの人出があり、7〜9頭が引き取られる。時には”卒業犬”が顔を出すこともあり、其木会長は「元気になった姿を見れて嬉しい」と話す。
共生できる町に
同会では来春、成瀬にある事務所(トリミングサロンALUMO内)近くに「共生センター」を作る予定だ。動物愛護に高齢者を巻き込みたいと考える其木会長は「ペットを家で飼えなくなったお年寄りたちが触れ合えるような場所に。犬とだけでなく人同士のコミュニケーションも取れるような」と構想を話す。また市には災害時に預けられる拠点がないことから、そういった役目も持ちたいと考えている。
次回の譲渡会は12月13日(日)、午前11時〜午後2時。会場は寿量寺(野津田町1601の1)本堂前、真心動物霊園第二駐車場。問合せは【携帯電話】090・7197・7982其木会長へ。
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