市内経済の活性化を目指し、モノづくり産業を応援するため2013年度から市が実施している「町田市トライアル発注認定制度」。9年目を迎えた今年度は選考懇談会が7月28日に開かれ、応募のあった11商品の中から4商品が「2021年度町田市トライアル発注認定商品」に認定された。今回の特徴として、コロナ禍だからこその「安心安全」や「より良い生活」を見据えた商品開発が見受けられた。
同制度は、市が優れた新商品と認定することでその商品の信用度を高め、販売実績がないことで販路の開拓が進まない中小企業者を支援するもの。認定期間は8月20日〜2024年3月31日の約2年半で、市は期間中、商品カタログの作成・配布や各種イベントブースでのPRなどを行っていく。また「まちだイチオシ」商品として、市内外に対しても積極的にPRを実施する。
今回認定された4事業者は8月20日、町田市役所を訪れ、石阪丈一市長から認定書を受けとった。
独自色濃く
認定されたファーフィールドサウンド(株)(玉川学園)の「kicoeri」は双方向ハンズフリー型窓口インターホン。端末をアクリル板パーテーションに取り付けるだけで聞きづらい会話が明瞭になるというもの。同社の石川洋児代表は「町田市に使ってもらい他自治体にも波及させたい」と期待する。
マイクロテック(株)(南成瀬)の「OASIS BOX20」は電源を必要とせず、あらゆる水を手動で安全な水にする浄水器。同社水処理事業部の越中隆一部長は「災害時においても水は必要。開発して間もない商品なので広く知らせたい」と話す。
(株)志成データム(小山ヶ丘)の「医用電子血圧計AVE―2000Plus」は座位のままで片腕で血圧と血管硬化指標を測定するもの。斎藤之良代表は「新たな市場を形成したく手を挙げた。認定されて良かった」と喜ぶ。
kakuo gadgets(本町田)の「家に猫がいます」グッズは、利用者が猫を飼っていることをアピールできるステッカーなど。角尾良太代表は「飼う人や訪問した人が楽しめる商品。ネットだけでなく店舗での販路を拡大したい」と期待を込める。
選考懇談会の委員長を務めた早稲田大学研究院客員教授の大久保英敏氏は「コロナ禍で『安心安全』や『私たちの生活』をより良くするような商品が目立った。いずれもトライアルにふさわしい」と講評した。
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