岸田文雄新内閣が10月4日に発足。衆議院はきょう14日に解散し、19日公示、31日の投開票の日程で総選挙が行われる。町田市を選挙区とする東京第23選挙区(町田市と多摩市の一部)では小倉將信氏、伊藤俊輔氏の現職2人と、新人・早川寛氏の3氏が議席を争う。 (11日起稿)
三つ巴の戦い
前回2017年の総選挙では自由民主党の小倉氏が小選挙区で当選。2期務めた議席を守った。また、希望の党から立候補した伊藤氏が比例代表で復活当選を果たしている(その後立憲民主党に合流)。
今回は共産党が早川氏を擁立し、野党共闘の可能性も噂されたが、三つ巴の戦いに。それぞれの陣営で総選挙へ向けて情勢を見据えながら準備を進めている。
4期目目指す小倉氏
自民党の現職、小倉將信氏(40)は12年の総選挙で初当選し、現在3期目。17年から総務大臣政務官を務めてきた。自身の政策について「コロナ対策が第一」と話し、ワクチンの速やかな接種、医療体制の強化、政府内の司令塔機能、経済支援策の必要性を挙げた。ほかに「デジタル推進」「金融政策」「まちづくり」を掲げ、「4期目も地道に、愚直に、現実に根差して目の前の課題に取り組み、少しでも世の中が良くなるような政治を目指したい」と訴える。
「消費税減税」と伊藤氏
立憲民主党の現職、伊藤俊輔氏(42)は前回、希望の党から出馬し初当選。希望の党と民進党の合流により結党された国民民主党に参加後、「自身の政策が訴えやすい」と立憲民主党に移った。「日本で次の世代、次の産業が育ちにくいのは税制の問題がある」と話し、消費税増税に頼ったり、法人税も大企業が軽く中小企業の方が重くなっていることなどを挙げ、「自民党政権から変わりうる体制を整えなければならない」と政権交代を強く訴える。
早川氏「政権交代を」
日本共産党は前回21区で出馬を予定していた新人、早川寛氏(41)を擁立。早川氏は「ケアに手厚い東京、日本」を公約に掲げる。医療、介護、保育等の「ケア労働」の賃金が低いために次のなり手ができない状況を憂い、「公助していく必要がある」と主張。また「女性の6割が非正規雇用。ここから男女の賃金格差も生まれている。自民党は誰が総裁になっても一緒。弱いものいじめの政策は変わらない」とし、「政権を改める必要がある」と訴える。
2017年に行われた前回総選挙では、町田市内の投票率は55・24%だった。
※日本共産党・早川氏は13日、立候補を取り下げたことを発表しました。
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