鶴川第二中学校の合唱部が先月、「TBSこども音楽コンクール」の中学校・合唱部門で、全国1位となる文部科学大臣賞を受賞した。コロナ下で入学した生徒が3年生となり、57人の部員一丸となって、目標だった全国制覇を達成した。
選んだ曲は、混声6部合唱のための「ファンタジア」。隠れキリシタンやケルト人の民謡からインスパイアされたメロディーとハーモニーは、中学生が挑むには難曲と言われている。
部長の川野律夏さん(3年/ソプラノ)は「ずっと目標にしてきたから嬉しい。聞いた時、やった!と叫びました」と喜びを語る。
同部は、音源審査の地区予選を通過し、9月の地区大会に出場。優秀賞を受賞し、関東大会にあたる東日本Aブロック大会に代表として出場し最優秀賞を獲得。全国7ブロックから集まった代表の音源が審査され、曲に対する緻密な探求と挑戦が評価され1月22日、全国1位にあたる「文部科学大臣賞」を受賞した。
副部長の君塚環さん(3年/バリトン)は「1位を取ってやるぞという気持ちで臨んだ。本番のハーモニーは、みんな揃って綺麗な声が出ていた」と手応えを語る。
同中学校はこれまでも、NHK全国学校音楽コンクールなどで優秀な成績を残しているが、TBS主催のコンサートでの日本一は10年ぶり。強豪校を育てた顧問の眞鍋淳一教諭は「ある程度、完成度を高められていた曲。本番は自分たちらしい演奏ができた。曲への探求心が伝わる演奏だった」と話す。
現在の3年生はコロナ下で入学となり、1年生の時はすべてのコンクールが中止に。練習も制限され、リモートを駆使して部活を続けた時間も長い。練習について意見を出し合うもうまくいかず、学年を超えて本音でぶつかりあったことも、今ではいい思い出だ。「報われた気がする。ずっと皆で頑張ってきてよかった」と川野さん。
2月25日(土)には、東京オペラシティホールで行われる授賞式に出席し、歌声を披露する。副部長の遠藤桜乃さん(3年/アルト)は「とにかく楽しんで歌いたい。緊張するけど、自信をもって響かせたい」と話した。
![]() 真剣に歌う部員ら
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