2人組ユニットP-BOY RECORDSのラッパーで、初のアルバムを配信した Bunny Hopさん(本名:伊東あみる(亜美瑠)) 玉川学園在住 26歳
愛と痛み、”生き様”刻む
○…「自分の音楽を通して愛と悲しみと痛みを感じてほしい。喜びを歌わないのは、人生ってそういうものだと思うから」。生き様を言葉にして韻を踏み、リズムを刻む。ラッパーとして活動して約3年。先月、知人と2人で初のフルアルバムを配信リリースした。「嫌いな街から好きな街になった」という地元・町田を歌った詞が続く。「自分にとっては街が教科書みたいなもの」と、地元愛を表現する。
○…パキスタン人の父と日本人の母の間に生まれた。小4から町田で暮らし、町田第五小、南大谷中を卒業。複雑な家庭環境で育ったといい、「気づいたらグレちゃった」。「灰色の気持ち」を抱えながら10代を過ごし、転機が訪れたのは20歳の頃。今でも尊敬する女性に出会った。「自分とは正反対の家庭で育った人。そんな人に愛してもらえて自分の価値に気付けた」。前向きになれた貴重な体験だった。
○…音楽の道を目指したのは3年前。地元のバーの店主から初ライブのオファーをもらい、恋人と別れてまで本気で目指すも、何も準備しないまま3週間前になった。「最悪バックレるか」とも考えたが「これで逃げたらダサすぎ。逃げんじゃねーぞ」と自分に言い聞かせた。追い詰められ集中力が増したのか、初の楽曲制作は意外にもうまく進んだ。ノートに何回も詞を書き覚え、ライブは大成功。10代から聴き続けた音楽を、発信する側に立った。
○…昔から「記憶力はいい方」で「ツラいことばっかの人生」でも、自分に良くしてくれた地元の人を覚えている。お気に入りは児童館横の「ころころ広場」。友達と集まった思い出に、今でもリラックスできる場所だ。大切にしている「ハングリーとハンブル(謙虚)」を胸に突き進む。
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