桜美林高校(常盤町)の軽音楽部に所属する5人組バンド「片腹痛い。」が先月行われた高校生日本一を決めるコンテストでグランプリに輝いた。演奏した甘く切ないラブソングには多くの賛辞が送られた。
「片腹痛い。」が出演したのは神奈川県小田原市で開催された全国高等学校軽音楽コンテスト。各地のコンテストを勝ち抜いたバンドが出演し、「片腹痛い。」は先月上旬に開催された東京都のコンテストを2年連続で制し、都の代表として舞台に上がった。
当日披露したのは今夏に向け、制作した同バンド初のラブソング「インソムニア」。「あなたを思い続けて夜も眠れない」-―というせつない気持ちを高い技術をもって演奏。「素晴らしい曲、つい涙が出た」「プロ同様の力」などの声を集めた。
バンドのリーダーで曲づくり、キーボードを担当する石井千賢さんは「うれしい。この5人だったから成し遂げられたことだと思う」と笑顔をみせ、同校軽音楽部の佐竹修子顧問は「素晴らしい演奏だった。メンバー5人共、3年生。最後に一番の結果が出て良かった」と目を細める。
チームワークが源
5人組のボーイズバンドである「片腹痛い。」の高い表現力を支えてきたのがチームワーク。石井さんのほか、ギター・ヴォーカルの岡田成佑さんとドラムの海老水睦毅さん、ギターの山崎紘司朗さん、そして、ベースの齋藤寧皇さんで構成される同バンドは音楽に対してそれぞれの考えをもちながらも、2年前にバンドを組んで以来、互いの個性を尊重しつつ、上を目指し1つになってきた。
それが、技術だけではない表現力を生み出す結果となり、「みんながそれぞれの力を引き出し合いながら、成長していくことができた」と石井さん。そして、5人はバンドの経験により、「人生変わった」「自分の気づかなかったところを知ることができた」などと振り返り、「今後の人生に生かしていきたい」と口をそろえている。
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