古天明釜 「火の用心」の風習
こちらは薩摩藩島津家に伝来した古天明釜です。夏季の茶事では席上に置く「風炉」に釜をかけますが、この釜は大振りのため、冬季に茶室の「炉」で用いたものと思われます。茶の湯では、季節ごとに茶道具や茶室のしつらえを使い分けるのです。
閉じていた「炉」に火を入れる茶の湯の行事を「炉開き」と言い、「亥の月の亥の日(今年は11月1日)」に行うとよいとされます。これは「亥」が五行思想の「水」にあたるため、火事などを避けるという意味が込められているようです。江戸の頃は、同じ日にこたつや火鉢を出しました。様々な冬支度の風習には、冬の安全祈願が込められているのです。
火事はいつの時代も怖いもの。乾燥する季節は特に火の用心をして、あたたかく過ごしたいですね。
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宮司の徒然 其の142町田天満宮 宮司 池田泉5月16日 |
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