町田市内で不登校経験のある大学生が主体となり、「学校に行けない」小中学生の支援にあたっている。12月からは講師を呼んでのワークショップやゲーム大会などを開催し、児童生徒らの居場所をつくっていく計画という。支援団体を知人と共に立ち上げた柏崎響さんは「自分の経験を生かし、同じ思いをしている子どもたちの力になりたい」と話している。
柏崎さんが同じく不登校経験のある知人と7月に開いたのが、不登校支援団体「未来の森」。小山田を拠点に、「学校に行けない」「行きたくない」という小学校高学年から中学生が勉強などに打ち込める居場所づくりを進めてきた。来月には町田市の補助金制度を活用し、3月までイベントを開催していくことが決定。講師を呼んでのワークショップやゲーム大会などを通し、児童や生徒の居場所をつくっていく考えだ。
柏崎さんは「学校に通えない子どもが増えているなか、小山田地域には支援する場所がなかった。『未来の森』が児童生徒たちにとって、次のステップに進むきっかけとなるような場所になってほしい」と笑顔をみせる。
高校時代に
小学3年生の頃から学校のシステムや雰囲気が合わず不登校になったという柏崎さんが支援団体の立ち上げを思い立ったのは高校3年生の頃。「進路相談するなか、『自分のやりたいことはこれだ』とふと気がついた。自分と同じ経験をする子どもたちの力になりたいと思った」と当時を振り返る。
学校に通えなかった頃、柏崎さんが気にしていたのは大人の視線だった。不登校児らが通うフリースクールに通学する際、自分に向けられる大人の目に「学校に行かない子」として写っているように感じられたという。支援を始めた現在は、「地域の大人も巻き込みながら活動することが大切だと考えている。不登校の現状や私たちのような支援活動の存在を知ってもらいたい」と力を込める。そして、「『未来の森』を小山田地域に根付いた居場所にしていきたい。ずっと関わっていければ」と話している。
来月9日(土)には山王林公園で革細工体験や、木の棒を投げて複数の木のピンを倒すスポーツ・モルック大会、焼き芋大会が行われる。柏崎さんが店主を務めている「きんじょの本棚」も展開予定とのこと。
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