主婦らが参加するアマチュアの合唱大会に男性として初めて出場した 栗原 寛さん 都内在住 45歳
声通じたつながりに喜び
○…「先生も一緒に歌おう」。男性にも門戸が開かれると伝えると指揮を務める合唱団のメンバーから歓迎を受けた。「いい表情で歌ってもらうにはどうすればいいか」と常に対面してきた仲間たち。同じチームとなって7年。歌い手としても受け入れてもらえたことがうれしかった。声を通しつながりを感じられた瞬間。満ち足りた気持ちになった。
○…引っ込み思案な一方、幼いころから舞台上で自分を表現することへの憧れをもっていた。そんな思いが叶ったのは大学時代。入学を機に音楽に触れることを考え、「いきなり一人で歌うより、まずは誰かと歌ってみたい」と合唱団へ加入し舞台に立つように。自分を表現することができる場所にのめり込んでいくと卒業後は社会人団体に所属。指揮や合唱指導の腕を磨くようになり、今は複数の合唱団の指導にあたる毎日を送る。
○…偶然の出会いを大切にしてきた。そのなかで印象に残るのが合唱団のつながりで決まった舞台で行われる時代劇への出演。慣れ親しんだ楽譜は歌い方や声の高低が細かく決められているが、演劇の台本は間の取り方などの表現は役者任せの部分が多く苦労したものの、「自分で考え、自由に表現するのも楽しいと思うようになった」。新たな引き出し。「良い経験だった」と振り返る。
○…指揮者ではなく歌い手として初めて参加した今回。表彰台に上がることはできなかったが、メンバー24人全員と声を重ねられたことに喜びを感じている。新たな目標は来年開催する予定となっている合唱団の50周年イベント。家庭や仕事をもちながらも練習を重ねるメンバー。一人ひとりを思い浮かべるとつい笑顔が浮かぶ。「やりがいがある。当日は楽しめる時間になりそうです」
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