東京都都市整備局は先ごろ、「南大沢駅北側都有地活用事業」(八王子市)の事業予定者に、同所で「三井アウトレットパーク多摩南大沢」を運営している三井不動産(株)を選定したと発表した。事業者の公募は、同アウトレットの定期借地契約が2025年に終了することを受けて実施したもので、これによりアウトレットの営業継続が決定し、撤退を心配していた地域住民らも胸を撫で下ろしている。
約4万の都有地
南大沢駅と東京都立大学の間に位置する約4万7538平方メートルの都有地。2000年に同社が都と15年間の定期借地契約を結びアウトレットを開業、後に契約を25年まで延長した。
契約期限が近づいたことを受けて都は今年5月、25年以降に同所の活用を希望する事業者からの提案を公募型プロポーザル方式で募集。これに同社1社の応募があり、提案内容を外部有識者からなる審査委員会が審査し事業予定者に決定した。
都の担当者は「南大沢周辺のにぎわいの継続と発展に寄与する魅力ある商業施設が運営されるよう、都としても協力していきたい」と話す。
施設の運営期間は30年間。これに施設の建設と除却期間を加えた期間が貸付期間となる。同社の提案貸付料は月額5752万1040円。
今年度中に
計画では今年度中に基本協定を締結、25年度に事業用定期借地権設定契約の締結とB画地の着工、27年度の工事完了を予定している。
地域の発展を
同アウトレットの須田亮太所長は「事業を継続させていただく運びとなり、地域の発展やコミュニティの場としてお役に立てる施設づくりをしていきたい」としている。
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