鶴川に住む小学1年生の菅原紗衣さんが、先日行われた「珠算能力検定試験」で1級に合格した。菅原さんは「たくさん練習したので合格できてうれしい」と話している。
この試験は日本商工会議所が主催するもので、菅原さんは300点満点中255点を獲得。合格基準の240点を上回った。1級全体で6277人が受験し、そのうち1859人が合格した。
1級の問題はみとり算(縦に並んでいる数字を上から下に計算してく)を10題、かけ算・わり算それぞれ20題を計算する。みとり算は1問あたり、10桁の数字を10行分解いていく。義務教育では2年生から習うかけ算や、それ以上の学年で学習する数の知識を理解している必要があるという。
試験当日、年上の受験生ががほとんどの中、「緊張したけど、始まったら集中できた。合格できてうれしい」と振り返る。菅原さんの通う教室の講師は「1級は指導者からしても本当にすごい。少なくとも私が知る限り、町田では初めてだと思います。今後、どこまで成長できるのか。私もすごく楽しみです」と説明する。
「音が好き」
菅原さんは同じく幼少期からそろばんをならっていた母の勧めで3歳の時に近所の教室に入会した。4歳で初めて検定に合格すると、翌年には3級を取得。そのまま一度も不合格になることなく、1級まで取得した。「間違えると悔しくて泣いてしまう時もあるけれど、そろばんをはじく音が好きなので続けられた」と菅原さん。
週2日の教室に加え、毎日必ず1時間は練習時間をとったという。負けず嫌いで、旅行で2日間練習できなかった時には、指が思うように動かなくなり「もう旅行はしたくない」とこぼすほど。日々の練習を支えてきた祖母の高橋幹子さんは「毎日してきた努力の積み重ねが結果に繋がった」とほほ笑む。
次の目標は級のさらに上の難易度である、段の取得を目指すこと。「まずは準初段をとりたい。最後は教室の先生の段位まで追いつきたい」と語っている。
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