東京都は先ごろ、都内商店街の優れた取り組みを表彰する「東京商店街グランプリ」のノミネート事業に入った5つの取り組みを発表した。今年度応募があった12事業のうちから選定されたもので、町田市の取り組みが2つ入った。11月には5事業のなかから、グランプリ、優秀賞などが決定する。
東京商店街グランプリは商店街の役割や魅力の周知を目的として毎年開催され、今回で19回目。ノミネート事業に選ばれた町田市の取り組みの1つは市内の良いものや特筆すべき活動を「再発見」してもらうためのイベント「まちだイイモノ○ごと祭2023」(若葉通り商店会)。そして、商店街が地域教育機関と連携して開催した「木曽山崎ハロウィンビストロ祭り」(山崎団地名店会/町田木曽団地名店会)が選定された。
双方とも、11月12日(火)に開催される表彰式で、グランプリや優秀賞などを授与される可能性がある。同グランプリへの町田市内商店会の応募は第12回以来だった。
「イイモノ」を
ノミネート事業に選定された2つのイベントは共に昨秋開催された。
旭町などを会場に開かれたまちだイイモノ○ごと祭は農業者や警察署など、多様な主体と連携を果たし、市全域からの出店を実現。実行委員会形式としたことで、協力者が増え、商店会活動の活性化へとつながったという。
多世代呼込み
一方の木曽山崎ハロウィンビストロ祭りはインスタグラムのフォトコンテストや、商店街と近隣大学の計3カ所でのスタンプラリーなどを実施することで多世代を呼び込み、交流を果たした点が光る。
そして、同イベントを契機に商店街近くの幼小中高が合同で催しを今年度開くことにもなったという。
木曽山崎ハロウィンビストロ祭りの準備を進めた山崎団地名店会の綾野光紘会長は「地域がにぎやかになればと企画したものだが、外部にも評価され、うれしい」と話している。
墨田区なども
表彰式は千代田区で開催される。町田の商店会以外、ノミネート事業には連携により相互集客や回遊を促し、費用対効果を高めた墨田区の商店街連合会の取り組みや、補助金に頼らず誰でも簡単にできる企画を複数実施した国立市の商店会のものなどが選ばれている。
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