町田市内在住の佐藤愛莉さんが、聴覚障害者によるバレーボール競技「デフバレーボール」の日本代表を目指し練習を積んでいる。佐藤さんは「身長が低いが、自分なりにチームに貢献できる選手になりたい」と意気込んでいる。
デフバレーボールはバレーボールと同じルールで行われ、試合中は音の補助なしで戦う。今年6月に行われた世界選手権で佐藤さんは日本代表に選出され、守備専門のポジションであるリベロとして優勝を経験した。
ただ出場機会は限られ、佐藤さんは「海外の選手の特徴を学ぶことができたが、あまりコートに出られなかったことが心残り」と振り返る。
そして、都内で来年開かれるデフリンピックへ向けては「また、日本代表になりたい。私は156センチと小さい。特技を伸ばすことでチームを支えていきたいと思う」と意気込みを語る。
生きがいに
生まれつき聴覚に障害があった佐藤さんがバレーボールと出会ったのは小学校4年の時。友人に誘われ市内のチームに加わると、ボールを打つ際に身体に衝撃が伝わるところに魅力を感じ、バレーの世界にのめり込んでいったという。
高校生からデフバレーを始め、高校卒業は社会人チームに所属。今もボールを追う毎日を送っているという。「バレーは生きがい。自分にはこれしかないと考えている。目標を高くもつようになりました」
「変えたい」
佐藤さんのデフリンピックへの挑戦は始まっている。デフリンピックの指定強化選手として練習を重ねるなか、筋肉増強やメンタル強化に取り組んでいるといい、「自信のもてないところを変えていきたいと思う。後悔することがないようにしていければ」と話している。
デフリンピックは、来年11月15日に開幕する。100周年の節目となる大会で、国内で行われるのは初めてという。
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