「まちカフェ！」で演奏するsubmarine dogのギター・ボーカルを担当する岩本 滉平さん山崎町在住　22歳

帰る所があるから飛立てる

　○…「まちカフェ！」でコンサートを開く12月２日（日）は、サブマリンドッグのファーストシングルとなる「シーサイド・ランデヴー」の発売日だ。カントリーロックバンドとして活動して２年。ここから大きく飛躍するためにも、今回のコンサートは自身とバンドにとって大きな意味を持つ。「ずっと地元でやってきたけれど、来年からは都心に活動拠点を移す。でも帰って来れる街、町田があるから後ろを振り向かずに飛立てるんです」

　○…高校で軽音楽部に入ったのは単純にカッコいいと思ったから。２年生のときには、ギター片手に曲作りも始めた。「コピーするよりも、今の自分の技量で作れる曲の方が簡単だった」。ネットで偶然見つけた米国のカントリー歌手、ハンク・ウイリアムズに衝撃を受ける。「楽しく陽気な曲なのに、歌詞には悲しみや失敗が詰まっている」

　○…大学３年のとき、同じ高校の軽音楽部だったギターの福吉翔太、バイト先で知り合ったドラムの高橋波輝らとバンドを結成。「カントリーをもっとポップでキャッチ―な曲として日本語で歌う」がコンセプトだ。桜美林大学前のマックで考えた名前は「いつか水中から浮上して噛みついてやる」という意味を持つ。「…というのも実は後付けなんですけどね」と笑顔で素直に打ち明けた。

　○…「生まれ育った大好きな街。今回のコンサートもサブタイトルに“ホームタウン”という言葉を入れました。僕らの原点であり、帰る場所。そういう思いも込めてパフォーマンスを届けるつもりです」。町田を盛り上げるためにも、この地に留まらずに世界を広げたい。この公演を一つのターニングポイントに、バンドとして次の大切な一歩を踏み出すつもりだ。「足取り軽く行こうよ、よく見慣れた街並みさ♪」