成瀬コミュニティセンターで5日、4年の歳月検討してきた「高ヶ坂・成瀬地区協議会」の設立総会が行われた。これで市内の地区協議会の設立は10地区目となり、すべての地区に協議会が設置されたことになる。
地区協議会とは、町内会や自治会、民生委員児童委員協議会、青少年健全育成地区委員会ほか、教育・福祉・防犯・防災・健康・環境などの専門分野で活躍する地区内の各種団体が地区の情報を共有したり、課題について議論したりする組織。またその地区が取り組むべき事業を自ら選択し、実施することも大きな役割。社会経済情勢の変化や生活を取り巻く環境の変化により、地域の課題要因が複合化してきた。地区協議会は多様な地域団体間で連携・協力するためのネットワークを築き、各々の力を集めて地区のための事業に取り組んでいく。市内町内会・自治会連合会の地区連合会の組織単位である10地区が基盤となっている。
設立総会では、はじめに石阪丈一町田市長が地区協議会の役割や他の行政区でどのような事例があったかを説明。自ら区長を務めた横浜市港北区の、地域の課題解決のための事業に区が補助金を出す「ふるさとサポート事業」(2004〜5年)などの例を紹介した。町田市の地区協議会についても、「金は出すが口は出さない」、あくまでも地域が主体の組織だとし、「どのような事業が必要なのかは地域の方のほうがよく分かっている」と、運営をその地区に任せる考えを示した。
同協議会の代表に就任した木目田和良氏は「地域の活性化や親睦が深められたらと思う。それぞれの専門に閉じこもるのではなく、たとえば高齢者の問題も青少年の問題も包括的に取り組むきっかけになればいい。設立は一番最後だが、モデルとなるような組織にしていきたい」と話した。
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