昨年11月に、自転車事故の削減を目指し改正された東京都の自転車安全利用条例が今月から施行され、自転車小売業者らによる販売時の安全利用に関する啓発が義務となった。
八王子市内でその役割の中心を担うのが、市内25の自転車販売店が所属する東京都自転車商協同組合の八王子支部(宮崎充啓支部長)だ。2月1日以降、同支部は、自転車販売時(防犯登録時)に購入者への交通ルール徹底の呼びかけを、自転車の交通ルールをまとめたチェックシートを活用しながら行うようになった。「自転車ルールを把握していない方が多くて驚いた。車道を通行する際は左側通行をしなければならないことを知らないとは」と、購入者への”声掛け”を終えた支部長の宮崎さんは話す。
「安全・快適」伝えたい
八王子市によると、昨年起きた市内の自転車事故(人身事故)件数は366件。その10年前の944件から半分以下に減っているものの、死者1人、重傷者5人を出しており、利用者の交通安全意識の向上は欠かせないものとなっている。「正しいルールの上で利用すれば、自転車が安全で快適な乗り物であることを周知していくのは、元々我々が行ってきたこと」と宮崎さん。
背景にあるのが”街の自転車屋さん”としての誇りだ。前身を含めると70年以上にわたって、ただ販売するだけでなく、地域のお客さんの自転車に関する困りごとに事細かく対応し、「見守ってきた」という支部の自負がある。「今回の取り組みが、自転車と車、歩行者の3者が快適に道路を利用できる環境づくりにつながれば」。宮崎さんは支部を代表してそう語った。
![]() チェックシートを手にする「レジャーハウスミヤザキ」の西村征也さん
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