小門町(おかどまち)の産千代(うぶちよ)稲荷神社で2月12日、初午祭(はつうまさい)があった。
神事が執り行われ、地元のお囃子の披露もあり境内は賑やかな雰囲気に包まれた。また近隣の「八幡上町商店街くらま会」(中野智行会長)がお菓子を奉納し、同神社では訪れた子どもたちにそれらを配った。今年はおよそ250人の子どもたちが集まった。
「昔は初午の五色の幟を目印に、子どもたちが近所のお稲荷さんへお菓子をもらいに走り回ったと聞きます」と小泉さんは話す。
「風習残して」
かつての八王子では、機屋(はたや)をはじめ商売をする家では「お稲荷様」を祀るところが多かった。初午となると、神主らが各所をまわり祈祷などをし飴や饅頭などお菓子を子どもたちに配った風習がある。「『神様は大切に』と小さい頃に覚えさせたかったのではないでしょうか」(小泉さん)
そんな地域の伝統を知った同会は2014年(平成26)から「お菓子の奉納」を始めた。「70歳前後の方ならきっと『お菓子をもらいに走り回った』記憶があると思います。残したい風習と思い、協力させていただいています」と中野さん。小泉さんは「このような機会に稲荷様の御神徳やその意味を知っていただければと思っております」と話した。
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