大和ハウス工業株式会社(大阪府)が先ごろ、120の店舗で構成される大型商業施設を6月22日、東浅川町に開設すると発表した。敷地面積約6万4千平方メートルの大型施設開設には、高尾地域の活性化に期待が寄せられる一方で、不安視する声も挙がっている。
発表された商業施設は、大型スーパーマーケットやファッション、家具など衣食住に関するサービスを提供する120の店舗で構成され、高尾駅から徒歩6分、圏央道「高尾山インターチェンジ」からは車で約5分の交通アクセスに優れた施設となる。
6月22日にオープンし、施設名は「iias(イーアス)高尾」(東浅川町550―1)。同社が2013年に電子機器関連会社の工場跡地(約9万7千平方メートル)を買取り、総戸数416戸の大型分譲マンションと戸建分譲住宅地と共に、開発を進めてきたものだ。「施設の周囲5キロを商圏と捉え、日常的にご利用頂けるように、使い勝手の良い施設にしていきたい」と施設担当者は話している。
東浅川町に住む50代男性は「これまではあきる野市まで買物に行くこともあったが、近場で済むようになるのはうれしい」と施設オープンを歓迎している。
懸念は交通渋滞
施設開設で期待されるのが高尾地域の活性化だ。同施設では販売業などで、地元地域を中心に約千人の雇用を予定しており、八王子市もその部分に期待を寄せている。
また、「物流量が増加し仕事が増える」と笑顔になるのは施設近くの郵便局局長。八王子市議会議員のひとりは「開発において”空白地帯”だった地域が活性化されるのは喜ばしいこと」と話す。
反面、懸念されるのが交通渋滞だ。1840台分の駐車場を完備する予定の同施設へは車での来場が多く見込まれるが、施設の周囲を走る道路は一車線で道幅の狭い箇所が多く、交通渋滞を引き起こす可能性が高い。「消防署の出張所が近くにあり、渋滞が発生した場合、緊急車両が足止めを食う危険もある」(先の市会議員)。
そのため、同施設では、混雑が予想されるオープン日から8月末まで、施設周辺を走る無料シャトルバスを運行。来場者に公共交通機関からのバス利用を促し渋滞緩和につなげる計画を立てている。
また、施設に関わる商品の荷受けや宅配品などの物流を一社に委託し、一括管理することで近隣道路への影響を最小限に食い止める方針だ。「状況に応じて順次対策を立てていく」と施設担当者。
東京・多摩地域などの都市・地域計画を研究する明星大学の西浦定継教授は「施設開設により高尾地域が活性化されたとしても、その反動で衰退する地域が出てくる可能性がある。行政にはそのバランスを取る努力をしてもらいたい」と話している。
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