八王子商工会議所女性経営者の会「シルクレイズ」の会長を務める 北原 優香子さん 市内在住
明るさ、笑顔で導く
〇…「友達ができて楽しい場所だね」。ハキハキとした明るい口調。2代目会長として74人からなる女性の会をまとめる。会では商工会議所事業の推進、運営への参加をはじめ、講演会の企画や商品開発もする。「女性の視点でまちづくりを進めたい。男性ばかりの考えのなかでは、例えば介護の苦労などの声はあがりにくいでしょ」。今は仲間を増やすこと(会員増員)に力を入れる。
〇…北海道北見市の出身。3人姉妹の次女。「女性の自立」を意識し医師を志した。旭川医学大学を卒業後、「なり手が少なかった」麻酔科指導医に。このときの経験は今も忘れられない。大変な障害をもった子にたくさん出会った。人生の最初に大きなハンディを背負う。その子を立派に育てる親の姿に心を打たれた。「社会がフォローしていくべき。富の分配だけでなく、苦労の分配も必要。それでいい社会になるよ」。その後病院勤務を経て、大和田町に検診専門クリニックを開いた。
〇…研修医時代、早く手順を覚えたく「私がやります!」と率先して仕事を買って出たことがあった。「面白いやつだな」とある脳外科医がその場で気に留めた。半年後、その男性と結婚する。男性は現在、市内で複数の医療機関を運営する北原茂実さん。「非常に子どもっぽい」と茶化しつつ、「夢の実現を諦めない人」と目を細める。病院を作り大きく発展させ、ついには海外(カンボジア)へも進出。「立ち止まることの許されない日々が30年以上続いています」とサポートする立場の苦労を笑って話す。
〇…「マイナス25度になると花火があがった。休みの合図だよ」。寒冷地で過ごした小学生の頃のこと。夜に作った味噌汁が朝に凍っていた経験もある。「でもこっちにきても、ぶるぶる震えているけどさ」。ユーモアを交えた明るい話が人をひきつける。夢は誇りをもって働ける医療の現場を築くことだそう。
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