68回目の全関東八王子夢街道駅伝競走大会が2月11日(日)、開催される。1951年に行われた第1回アジア大会への日本選手団参加記念としてスタートした同大会は今回、出場チーム数が500チームを超えるまでに成長。冬の風物詩として八王子に活気を生んできた。
「ここまで大きな大会になるとは。私の情熱全てをかけてきました」――。11回大会から審判員などとして半世紀以上にわたって、同駅伝を見守ってきた子安町在住の松本忠さん(82)は、68回大会を前にこう振り返る。
第1回大会は51年。インド・ニューデリーで開かれた初のアジア大会へ日本選手団の出場が決まり、八王子市内でもスポーツ熱が高まっていた時だったようだ、と松本さん。その3年前に開催されたロンドン五輪に、日本の参加が認められなかったことが、その熱気を後押ししたのではないかとも。「私のなかでは、この駅伝から五輪選手を生みたいという思いもありました」
歴史途切れる危機も
歴史が途切れる危機は幾度となくあった。特に90年代後半から2000年始めにかけてが「厳しかった」と松本さん。その頃まで主催が、非営利団体である八王子市陸上競技協会だったことから、規模が大きくなる大会の運営費捻出に困窮していたのだという。同協会スタッフは全員、ボランティア。それぞれが仕事を抱えながらの大会スポンサー集めは難航した。「歴史を途切れさせたくないという一心で、みんな奔走した。スタッフで自腹を切ることもありました」
そんな窮地を救ったのが八王子市。当時の黒須隆一市長がバックアップしてくれたのだという。協会に代わる、市を中心とした大会実行委員会を発足させ、スポンサーも集めてくれた。「黒須さんのおかげで救われた。現在の石森孝志市長も継続してくれている」と松本さんは感謝の気持ちを口にする。
「事故が無いように」
松本さんは昨年までの10年間、協会の会長を務めてきたが、現在は高齢を理由に退任。今年は協会顧問の立場で大会を見守る。中高生から大学、一般までの2千人を超えるランナーが出場し、その走る姿を応援する人で溢れかえる大会へ発展したことに喜びを覚えつつも、願うことが1つある。
峠の登り降りがある第1回から14回までのコース(市役所のあった現在のいちょうホール周辺から、大垂水峠間)に戻したいという思いだ。「箱根駅伝でも山は盛り上がるからね。名物になると思うよ」。高校卒業後、自身が選手として2度走ったのが大垂水峠を下るコースだった。良い走りができず、成績は覚えていないというが、峠を全力で駆けおりる爽快感は記憶の片隅に残っている。「今年の大会も事故無く、無事終わってもらいたい。それが一番だけどね」
この大会で経験を積み、大学時代には箱根駅伝にも出場したことのある、母校・八王子高校(台町)で陸上競技部の長距離ブロックコーチを務める有井達也さんは「私が走った当時は全国から強豪校の参加もあり、この駅伝は力を試す場となっていた。生徒たちには地元のレースなので勝ってもらいたいですね」と同駅伝への思いを語る。
また長期にわたり、大会をスポンサーとして支えてきた美ささ不動産グループの樫崎博代表取締役は「八王子最大のスポーツ祭典。街の活性化につながる。今後も応援していきたい」と話している。
![]() 現在は市陸上協会の顧問を務める松本さん
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