高校野球・夏の都大会開幕まで1カ月を切った。八王子市内の高校球児たちが栄冠を目指し、より一層練習に励んでいる時だが、専用グラウンドをもつ学校がある一方で、野球のダイヤモンド(各ベース内面積)が「ぎりぎり入る」程度のグラウンドで汗を流しているチームがある。台町の八王子実践高校だ。
夏の都大会ベスト4という好成績を収めたことのある、市内では強豪校の一つに数えられるチームだが、基本的に練習は他の部活動と兼用してこの「ダイヤモンドぎりぎり」のグラウンドを使用している。「狭いのでショートとセカンドが定位置で守備練習をすることができないんですよ」と西田満監督は苦笑いし、何よりも実戦練習が行なえないのが痛い、と話す。
部員はマネージャー7人を含め80人。そのため、このグラウンドで全選手が一緒に練習をすることは難しく、3班に分かれてトレーニングにあたっている。「グラウンドのほか、学校近くでランニングをする班、学校の駐輪場でウエートトレーニングにあたる選手たち、に分かれています」
攻撃陣 好調
そんな逆境に負けず、今年のチームは攻撃陣が好調だという。昨秋からの公式戦で、勝った試合は全てコールド勝ち。次の塁を「盗める」俊足の選手が揃い、足を絡めた攻撃で大量得点を重ねてきた。「あとは終盤粘れる力をつけたいですね」。与えられた環境に感謝の気持ちをもち、一戦一戦大切に戦っていきたい、と西田監督は話している。
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