「ダンシャク(ジャガイモの品種)はホクホクして味はおいしいんだけど、病気に弱くて出荷できないものも出るから手間がかかる。作る農家が減ってきているね」。収穫時期を迎えたジャガイモを手に、そう話すのは上川町で農家を営む瀬沼一次(いちじ)さん(88)=写真。それでも作り続けているのは「欲しがる人がいるからね」とニコリ。「おいしい野菜を届けたい」という情熱が注がれた畑は現在、緑と黄色が混在したジャガイモの葉が揺れている。それを見て「葉が半分枯れてきたら頃合い」と瀬沼さん。60年以上に渡る農業経験に裏打ちされた確かな目で、育ち具合を見極めながら収穫していくという。
丹精込めて瀬沼さんが育てた農作物を納めるのは犬目町のJA八王子園芸センターだけだという。「採ってすぐに持っていくから鮮度が違うね。水で洗うと日持ちがしないから泥付きのまま店頭に並べるよ。園芸センターは野菜の値段もよそとは全然違ってお得だね」。
なお、今年のジャガイモの出来栄えを聞くと「いつも通り、おいしい」とのこと。
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