漫画「スラムダンク」の作者井上雄彦さんらが企画した、高校卒業後にアメリカでバスケットボールと勉強に打ち込む環境を支援する奨学金制度(スラムダンク奨学金)の12期対象者に、全国でただ一人、台町・八王子高等学校3年の木村圭吾さんが選ばれた。「アメリカでプロになるためのステップにしたい」と木村さんは話している。
今月、栃木県で行われた高校バスケの関東大会で優勝するなど、全国有数の強豪校の一つである同校バスケットボール部で、得点源としての役割(SG(シューティングガード))を担う木村さん。持ち味はその高い攻撃力だ。関東大会決勝では、184cmの身体をフルに生かしたドリブルで相手守備陣に切れ込み得点を重ねるなど、両チーム最多の22得点を挙げた。「やっぱりゴールを決めるのが一番面白いです」
そんな木村さんに奨学生として与えられるのが、来年4月からの14カ月間、アメリカの大学に入学するための「準備校」で、バスケット選手としてプレーする機会と、勉学に励む環境だ。大学ではなく、準備校に派遣されるのは、英語を母国語としない日本人選手が大学やプロを目指すためには、まず準備校で語学を含め学んだ方が現実的と考える、井上さんら主催者の意向のためで、それら準備校の試合には、米大学バスケットクラブの関係者がスカウト目的で訪れることが多いのだという。
木村さんは「素直にうれしい。このような制度を設立して頂き、井上先生には感謝しています」と笑顔を見せ、井上さんはHP上で、たくさんの経験をして、いくつもの喜びを味わってくれることを祈っています、としている。
小学生からの目標
木村さんが目指すのが、アメリカのプロバスケットリーグ、NBA入り。3歳上の兄、大地さんが「スラムダンク」に影響され、競技を始めたのをきっかけに一緒にボールを追うようになった小学生の時からの目標だ。
「私もスラムダンクのファン。負けず嫌いで攻撃力をもった登場人物が好きでした」
そのキャラクターに負けない強い気持ちを武器に、プレーヤーとして頭角を現していった木村さん。進学した中野区の中学校では日本一に貢献するなど活躍。「高校からアメリカで」という思いがあったものの、どのようにして進学していいのかが分からず断念して選んだのが、昭島市の自宅から近く、留学生選手がいる八王子高校だった。「2メートルを超える身長をもつ彼らと毎日練習できれば力を伸ばすことができると考えたんです」
実際、「大きさ」で敵わない留学生のブロックに対してタイミングをずらして得点を決める技術を高めるなど、同校入学後、得点能力が増した、と話し、ここに来て本当に良かった、と笑顔を見せる。
「この機会を生かす」
今回の留学を前に「やはり不安はあります」と木村さんは話すが、その言葉とは裏腹に、目には”待ち遠しさ”をにじませる。課題と話す英語も、学生時代はバスケットボール選手として活躍し英語教師でもあった母親の綾子さんに「教えてもらおうかな」と話すなど前向きに取り組む姿勢をみせ、渡米後は、人見知りな性格を直して現地の人たちと深いコミュニケーションが取れるようになっていたい、と意気込んでいる。
「この機会を生かし、NBAに近づくアメリカの大学へ入学することができればと思います」。負けず嫌いを全面に出し、荒々しく相手に向かっていくプレー中とは異なり、普段は少しおっとりとした性格の青年を、同校バスケ部の石川淳一監督は「クラスでも中心的な存在で何事に対しても積極的に取り組む生徒。試合では大事な場面で必ずシュートを決める。部員からの信頼が厚いんです」と評し、文化の異なる国で、持ち前の明るさを生かしながら頑張ってもらいたい、とエールを送っている。
![]() チームのエースとして活躍している
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