八王子産の原木(げんぼく)しいたけを使ったコロッケとつくねが9月3日(月)から横山町の精肉店で販売される。この企画を考案した八王子商工会議所女性経営者の会シルクレイズ(北原優香子会長/会員数65人)は「新たなご当地グルメになれば」と期待を寄せる。
女性会 農家を応援生産者減 「思い」感じ
同会議所は2016年、JA八王子と協定を結び6次産業化(生産者が製造・販売もすること)について協力体制をとった。同会はその中で、生産者が減っている「八王子産原木しいたけ」のことを知った。それがこの企画の始まりだ。
今年5月、栽培する下柚木の勝沢農園を同会の新ライフ検討委員会が視察。「ふだん何気なく食べているものですが、作り手の方の話を聞いて思いの強さを感じました」(会員)。同委員会は過去に高齢者にやさしいメニューを作るなど、「食」の提案をした経験があり、今回は「地元の食材を盛り上げよう」と応援を考えた。
精肉店へ打診
「しいたけを使ったコロッケはあまりないはず」。そんなアイデアを元に、「揚物が評判」という精肉店「肉の富士屋」に開発を依頼。リクエストを受けた店主の今井治(はるみ)さんは「食感を楽しめるよう、大き目にカットし、味は『辛味噌』にしました」と話す。試食した会員は「原木しいたけの旨みが感じられました。ぜひ市民の皆さんにも提供したいと思いました」と7月、商品化を打診した。
このコロッケは八王子のご当地グルメと親しんでもらえるよう、「はちコロ」と名付けた。同会では今後、同店だけでなく八王子産原木しいたけを使用したコロッケを同じ名称「はちコロ」として市内全域に広げたい考えだ。なお同店での販売は数に限りがあり、取り扱わない日もある。
「自然の恵み 味わって」
「市内で食べてもらえるのは嬉しいこと」。原木しいたけを提供することになった同農園の勝沢実さんは、今回の取り組みを歓迎する。
勝沢さんは昭和40年代からこの場所で栽培を続けている。由木地域ではかつて7軒ほどが生産していたが現在は勝沢さんの所を含め2軒という。
榾木(ほたぎ)(種菌をつける原木)の数は2万5千本。年間でおよそ1・2トンを生産する。勝沢さんは1年を通じて供給できる体制を整えており、収穫は毎日行っている。以前は市場へ卸していたが、現在はすべて直接取引。道の駅八王子滝山やイトーヨーカドー南大沢店などで取り扱われている。
「自然の木から作られた無農薬のもの。しっかり厚みがあり、風味が豊か。その美味しさはもちろん、自然の恵みとして味わってほしいですね」
![]() 原木しいたけを使ったメニューを考える同会会員。メニューのレシピは直売所で販売の袋詰めに添えられる
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![]() コロッケをあげる今井さん。今井さんの案による「つくね」も販売される
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