商業施設などを運営するイオングループの株式会社オーパ(千葉県)は29日(木)、JR八王子駅南口すぐに食品専門店やファッション、カフェ、フィットネスジムなど約40店舗からなる施設をオープンさせる。住川譲館長は「八王子に暮らす全ての人へ、心地よいウェルネスライフを提案します」と話している。
「Urban Wellness」をコンセプトに掲げる同施設、八王子オーパは鮮魚、精肉の専門店や和雑貨、まつげエクステ店など市内初出店の28ショップのほか、地元の、梅干専門店や美容室などで構成される。地上1階から6階で延床面積は約1万100平方メートル、日本貨物鉄道と住友不動産が共同開発した商業と分譲住宅からなる複合施設内に出店する。
商圏は自動車20分圏内と定め、「自宅と通勤・通学先をつなぐ第3の場所として活用してもらいたい」と住川館長は話している。
将来性に着目
同社が八王子への出店を決めたのは、その将来性だ。23区を除く都内・市町村で最多となる人口約58万人を抱え、中央線や横浜線などが乗り入れる都内有数のターミナル駅として1日およそ17万人でにぎわうJR駅に隣接、という立地に同社は着目。多くの学校や公園が点在する人気の住居エリアとして、現在も大規模なマンション建設が進んでいることから今後も発展が見込める、ということが判断基準になったとしている。
期待の声も
同施設への出店を決めた、本町を拠点とする「うめ八」の小磯道夫社長は「本町の店舗は駅から遠く、お客さんから『もっと近くに』との声を頂いていたことから、駅近ということで出店を決めた」とその理由を話し、新店では新しい梅干しの食べ方や使い方の提案もする店舗にしていきたいと意気込んでいる。
また、隣接する商業施設「サザンスカイタワー八王子」の担当者は「オーパさんの開設は当施設にとってもプラスなこと。共に南口を盛り上げていきたい」と話し、南口のラーメン店「壱発ラーメン」の西澤富由樹店長は「新しい施設ができるのは個人的にも楽しみ。その施設を目指して多くの方が南口周辺に足を運んでくれればうれしい」と施設のオープンを歓迎している。