先ごろ北海道で開かれた、ドローンなどのロボットで避難者に見立て山のなかに隠されたマネキンを探し出す「山岳救助コンテスト」に星槎国際高等学校(元八王子町)が初参加。企業や大学生を中心とした12チームのなかで、救助に成功した3チームの一つになった。「目標を達成できてうれしい。霧や夜間のなかマネキンを探すのは大変だった」とメンバーの白鳥正敏さん(1年)が話せば、同じく1年生の長坂優輝さんは「みんな声をかけながらチームワーク良く競技を進められたのが勝因だと思う」と笑顔をみせる。
諦めない気持ちが導いた成功だった――。3日間、日が落ちてから行われた競技。同校が捜索機に選んだドローンの操縦は協力会社(エアロエムズ株式会社)の担当者に任せ、長坂さんや白鳥さんら生徒たちはドローンの進行指示役などを担当。山の地形などを考慮してターゲットの位置について仮説を出し合い捜索を続けていった。「2日目の中盤以降は見つけ出すのは難しいかなと思い始めていました」と長坂さん。そんななか、仮説をぶつけ合いながら進んだ場所にターゲットであるマネキンが。競技終了まで残り10分だった。「みんな大喜びでした」と指導にあたった岡部達也先生。「学校では学べない良い経験ができたと思う」と諦めずに目標を達成した生徒たちを誇らしげに見つめていた。
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