筋肉で八王子を元気に――。そう話す若者が上野町在住の福泉直哉さん(22)だ。昨年、筋肉の美しさなどを競う競技で全国大会に出場するなど、筋肉自慢の福泉さん。八王子で筋肉コンテストを開催し街の盛り上げにつなげたい、と意気込んでいる。
福泉さんが筋肉に目覚めたのは高校を卒業してすぐの頃。小学校の時から始め、自分の”アイデンティティー”そのものだったサッカーが高校時代に怪我でできなくなり「抜け殻状態」だった時だ。幼いころからぽっちゃり体型だった身体はその当時、ガリガリに――。
「何に向かえばいいのか分からず、食欲もわかなかったんです。身長174センチだったのに体重は50キロを切っていました」と振り返る福泉さん。
そんな時、たまたまTVで見た、筋肉の美しさなどを競う大会の様子に引き込まれた。「格好良い。これだ」――と。そして、気づけばJR八王子駅近くのスポーツジムに。ほぼ独学でトレーニングを重ね、約半年で25キロ以上増量。筋肉で覆われた身体に生まれ変わっていた。
「やればやるほど目に見えて身体が変わっていったんです。それが面白くてしょうがなくて。筋肉が人生を変えてくれました」。同時に、ネガティブな考えが吹き飛び、物事を前向きにとらえられるようになっていったという。
16年に大会へ
そして2016年にTVで見て憧れていた大会の予選会に初出場。その時は「完敗」だったものの、その敗戦によって闘志に火がつき、より身体づくりに没頭するように。「がむしゃらにやっていたのを見直し、休みを大切に取り組むようになり成果が出ました」と競技者として急成長を果たすと昨年、初の全国大会へ。勝利を手にすることはできなかったが、全国各地に筋肉仲間ができたことがうれしかった、と福泉さんは振り返る。
飲食店経営者に
この9月から福泉さんは町田市で自身がオーナーを務める飲食店をはじめた。そのため、店が軌道にのるまで今年は競技大会への出場は抑えたのだという。では店が順調に動き出したら――。
その後は「筋肉活動」を始めてから知り合った仲間たちとともに八王子で筋肉コンテストを開き、生まれ育った街の活性化に貢献したいんです、と福泉さん。「筋トレなど健康づくりに目が向けられている今、需要はあると思うし、何よりも身体をつくっていくことが、前向きな心も育ててくれるという私が経験したことを広く知ってもらいたいんです」
そして活動を通して、「抜け殻状態」だった自分を支えてきてくれた、市内で自営業にあたる父親や、サッカーで怪我をした時、相談に乗りサポートし続けてくれた整骨院の人たちなど、お世話になった人たちに感謝の気持ちを表せたら、と。
社交的になった現在が一番もてるかも、と笑う22歳は前しか見つめていないようだ。
筋肉仲間を募集
福泉さんは現在、一緒に筋肉を通したイベントに協力してくれる人を探しているという。関心のある人は福泉さん【携帯電話】090・9968・0217へ。
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