ライブバー「シネマクラブ」(横山町)のオーナーで2月に歌手デビューする 加納 愛子さん 市内在住
ライブ追求 生歌「もっと聴いて」
○…スポットライトがよく似合う。艶やかな歌声が紳士淑女の心を掴む。歌手はその「味」も大切と考えそれが伝わりやすい生の音楽、ライブにこだわり続け経営するライブバーなどで20年以上ステージに立つ。「音楽(ライブ)は身近なもの。気軽に来て聴いてほしい」。実力が認められ昨年夏、レコード会社から声がかかった。「これまでCDを出そうと思ったことはないんです。写真集はありますけどね」と愛嬌たっぷりに笑う。
○…6歳からピアノを始め、音楽に親しんだ。高校時代、カラオケBOXが登場し始め、歌うことに目覚める。二十歳を過ぎた頃、仲間と「3人娘」で売り出し、スカウトされるほどの人気だった。あるとき、満席900人の舞台にあがる機会が訪れる。「そこで意識が変わりました」。本気で歌手を志すようになった。
○…師匠と仰ぐのはライブバーでも歌うミュージシャン、ヘンリー久原氏。それまでクラシック畑を歩んでいたが、氏によってオールディーズやポップスなど「かっこいい」と思える音楽を知ることができた。好きなミュージシャンは?と訊ねられれば「ヘンリー」と応える。その歌声は「何回聴いても泣ける」そうで、「すごい人に出会えた」と喜ぶ。
○…趣味はゴルフ。料理も好きで十八番は「糠漬け」だそう。尊敬する人物はかつて教員で、趣味が高じてライブバーを開いた「お母さん」。今後については4年後に控える店舗30周年にむけ「自分の歌をもっともっと磨いていきたい」と力を込める。その明るさとまじめさにひかれ、ここにはいつも人が集まる。常連は言う。「努力家ですよ。それでいて少しミステリアス。そこが魅力ですね」。今夜もとびきりの笑顔で仲間が待つステージにあがる。
|
<PR>
|
|
|
|
|
|