ATM新システム
八王子警察署は「振り込め詐欺」などの「特殊詐欺」被害を防止するATM(現金自動預け払い機)の新システムを発表した。1月28日、横山町の大東京信用組合八王子営業部にテレビ局などを集め公開した。ATMは同日から稼働している。
新システムは、ATM利用者が携帯電話で通話をしながら操作をすると電波検知機が反応。「携帯電話はご遠慮ください」というアナウンスとともに、タッチパネルの周囲に取り付けられた照明が点滅し、利用者に詐欺の疑いを知らせる。
女優荒木さんだまされる
当日は女優の荒木由美子さんが「だまされ役」を演じる詐欺被害の実演も行われた。
自宅に1人でいる荒木さんのところに電話が鳴る。「市役所ですがまだ還付金の手続きをしていませんね。無効になってしまいますよ」と犯人。「今日中なら間に合います。すぐにATMへ行ってください。私が携帯でやり方を教えます」
ATMへ着いた荒木さんはやり方を聞くため犯人に電話をする。するとセンサーが反応。アナウンスが鳴り、照明が作動した。驚く荒木さんに行員が駆けつけ、「詐欺かもしれません」と伝えた。
荒木さんは「『市役所』と言うので信じてしまった。『今日まで』と言われ焦ってしまった」と振り返った。
同署によると、このように還付金をキーワードに高齢者らがスマートフォンや携帯電話で犯人側からATM操作を指示され、現金をだまし取られる詐欺にあうケースが依然多いそう。今回のシステムではその防止が期待される。
「よくある手口」は?
同署管内で昨年あった特殊詐欺の件数は57件で被害額は約8900万円だった。「よくある手口」について同署は以下の3つをあげる。
【1】 オレオレ詐欺…孫や息子を騙(かた)り、様々な名目で現金やキャッシュカードをだまし取る【手口例】「〇〇駅のトイレに鞄を忘れた。中に会社の書類や小切手が入っていた。それが原因で〇〇〇万円の損失が生じた。上司が〇〇万円用立ててくれたが、〇〇万円足りない。何とか用立ててもらえないか」
【2】 架空請求詐欺…架空の事実を口実とした料金を請求する文書等を送り付け、現金をだまし取る【手口例】ショートメール「有料サイトの未納料金があります。本日中にご連絡が無き場合は、法的手続きに移行します」
【3】 還付金詐欺…市役所職員等を騙り、「税金の還付金」「健康保険料の払戻金」等を名目にATMへ誘導し、言葉巧みにATMを操作させ、現金をだまし取る【手口例】「〇〇市役所健康保険課です。保険料が戻ります。今日中に手続きすれば、大丈夫です。すぐにATMへ行き、こちらに携帯電話で連絡をください。操作方法を教えます」
被害 70、80代多く
同署では「被害者の多くが70、80代の高齢者です。しかし、高齢者の多くが『自分に限ってだまされることはない』と思っており、電話の対策をとっていないのが現状です。犯人からの電話に出なければ、だまされることはありません」と注意を呼び掛ける。また「高齢者のご両親、祖父母のいる方は、大切な財産をだまし取られないためにも、詐欺対策に有効な『迷惑電話防止機能付き電話』をプレゼントされてはいかがでしょうか」と提案した。
![]() 説明を受け「だまされていた」ことに気が付いた荒木さん
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![]() 犯人に言われるままスマホで話しながらATMへ向かう荒木さん
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