八王子から日光までコース全長約160キロメートルのランニングイベントが6月に開催される。江戸幕府の家臣団「八王子千人同心」が歩いた街道を1日半かけて走る。埼玉県のNPO法人が企画したもので2月7日に参加200人を募集したところ、その日のうちに定員に達した人気ぶりだ。
「ジャーニーラン」 埼玉NPOが企画
「おまつりの時以外は静かなところ。200人以上の人が集まるのはとても大変なこと」。千人町1丁目町会の飯田功会長は驚いた様子で話す。
このイベントは「ジャーニーラン」と言われるもので、42・195キロメートルのフルマラソン、100キロメートル以上のウルトラマラソンなどと並ぶランニングジャンルのひとつ。制限時間はあるものの、タイムを競うというよりその道、その町の雰囲気を味わうことを目的に参加する人がほとんどで、経験者は「走りながら楽しんで旅をするようなもの」と説明する。
企画したのは埼玉県入間郡にあるNPO法人スポーツエイド・ジャパン(舘山誠代表理事)。15年ほど前から継続的にジャーニーランの開催を展開しており、現在は年間6回ほど実施している。
ゆかり「興岳寺」発
「自分が住んでいる埼玉県日高市にも日光街道が通っており、ずっと『日光』には関心がありました。昨年春、川越の喜多院を訪れた際、日光に通った『千人同心』について初めて知りました。千人同心街道という道がありその起点が八王子であることもわかり、ぜひ日光と八王子を走るイベントができればと考えました」。館山さんは企画に至った経緯を話す。
昨年末、千人同心にゆかりが深い「興岳寺(こうがくじ)」(千人町)の土井俊彦住職にスタート場所の協力などを打診。「千人同心を知ってもらう機会になれば」と住職は快諾したそう。同寺は千人頭だった石坂勘兵衛が菩提寺として建立した。石坂は「日光東照宮を今日にあらしめた」功績者の1人と知られる。
スタート地点は同寺で、ゴールは千人同心が番をした同宮。コースは松山(埼玉県)、佐野(栃木県)など彼らが通った千人同心街道(日光脇往還)がメイン。全長は161・6キロメートル。
参加者は6月15日(土)午前8時にスタートし、地図を見ながら各々のスピードで制限時間である16日(日)午後1時までのゴールをめざす。「コースはできるだけ旧道沿いを選びました。古い建物も見られるので、当時の名残を感じてもらえれば」と舘山さんは今回の魅力を話す。
初日定員「初めて」
試走をした舘山さんらは、コースの様子などをSNS等で発表していた。その効果もあってか参加受付前からランナーの関心は高く、2月7日に申し込みを開始すると、6時間で定員の200人に達した。「ここまで早くいっぱいになったのは初めて」と舘山さんは驚く。北海道や広島からの参加もあるそう。
舘山さんによると「ジャーニーランは50代の参加が最も多いんです。今回も20〜70代が参加します」とのことで、完走は「7割程度の人」がするそう。「鍛えた自分の足で旅をする。ジャーニーランは走る人にとって究極のものだと思います」。このコースで来年の開催も視野に入れており、「その際はぜひ、八王子の人もたくさん出ていただければ」と参加を呼び掛けた。
![]() 同法人がこのコースを試走した際の様子=提供写真
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