八王子市が「ごみの少ない街」日本一に返り咲いた。環境省が先ごろ発表した、ごみ排出量の少ない自治体ランキング(2017年度・人口50万人以上の都市)によるもので、企業などから出る事業系ごみの資源化が進んだことが要因の一つになったと市担当者は話している。
全国トップは2年ぶり4回目。その前の年は2位で、今回発表されたデータによると、17年度における、市の1人1日当たりのごみ排出量は776・9グラムで2位の愛媛県松山市よりも5・3グラム少なかった。
市の担当者は「企業などへごみの分別を呼びかけ、ご理解、協力して頂いたことが大きい」とし、企業らがそれまで可燃ごみとしていた紙類などの分別を見直し、資源物化されたものが増えたことがごみの減量につながったと話している。
「資源化することで、ごみ焼却のコストダウンにつながった企業の好例もあった。市民、事業者の、ごみ処理に対する意識の高さがあってこその日本一奪還だと考えている」。17年度のごみ・資源物の総量は前年度よりも約4510トンの減少になったのだという。
元々、少ない?
なぜ、八王子はごみの排出量が少ないのか――。今回の結果だけでなく、市は15年近くにわたり、排出量の少ない自治体ランキングの上位を占めている。
その要因の一つと考えられるのが04年度にスタートした、ごみの有料化だ。それまで使用していたごみの埋め立て地が容量オーバーとなり使用できなくなったことから、市はごみの有料化を開始。市民らにごみ袋を購入する必要が発生したことなどから、「ごみを減らそう」とする意識が市内に広がったことが「ごみの少ない街」となる要因となったようだ。
「有料化を実施するのに合わせ、その前には1700回以上にわたり市民らに対する説明会を行った。それにより、ごみに関する、市と自治会などとの相互の理解が図られたことも要因になっていると思う」と市担当者は話している。
基本計画を策定
市は3月、今年度から28年度までのごみ処理に関する基本計画を策定。ごみの資源化を進めていくことを柱に、食品ロス削減を始めとする生ごみの減量などを目指す方針を示した。
市担当者は「モデル事業として、安否確認を兼ねた高齢者などのごみ出し困難者支援の充実を目的とした取り組みなども始めている。今後とも、ごみ減量化につながる様々な取り組みを実施していきたい」と話す一方で、ごみ削減は市民、事業者の協力無しでは進められないもの、今後とも協力をお願いしていきたいとしている。
![]() 食品ロスの減少を目指し実施している企画「八王子市完食応援店」のステッカーを手にする市担当者。啓発に協力している飲食店などに貼られているのだという
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