館町店・黒沢さん 5年前から
ぶどうの生産がほぼない八王子で、コンビニ店主が自身の農園で育てたものを例年8月に店舗で販売している。その珍しさと鮮度の良さなどから地元の買物客から評判を呼んでいる。
店舗近くの農園でぶどうを栽培するのは、セブンイレブン八王子館町店(館町)のオーナー、黒沢栄さん(57)。現在は「房づくり」という作業に力を注いでいる。
果物好きで
黒沢さんは20年ほど前、自分で食べるために好物の果実を育て始めた。梨、桃などを店舗近くにある1000平方メートルの農園で栽培。しかし「虫や台風による被害もありうまくいかなかった」と振り返る。
山梨の生産者と知り合い8年前から、ぶどうを栽培するようになった。「うまくいった。ぶどうは台風で落ちてしまうことも少ない。最初に害虫に強い品種を作ったのも良かった」。当初は知人に配る程度であったが、収穫数も増えてきた5年前、店舗での販売をスタートした。
直売による「鮮度の良さ」などで評判は広がり、店頭に並べると昼頃までに売り切れることも。今ではこの時期から「いつ販売するの?」と問い合わせがあるそう。
作業は1人
作業は基本的に黒沢さん1人で行う。冬に剪定し春になると、不要な芽を手でかき取る「芽かき」をする。現在は、養分の分散を防ぐ「房づくり」という段階で「最も大事な時」と黒沢さんは言う。店舗業務の合間を縫って汗を流している。
なおJA八王子によると現在、直売所にぶどうを出荷する市内の生産者は小津町の青木貢さんのみという。セブン本部は「オーナーが農産物を自ら生産し店舗で直売している所は、おそらく都内で唯一」と話した。
「品種増やしたい」
黒沢さんは今年も1500房ほどを扱う予定で、収穫は8月中旬。「シャインマスカット」「藤稔(ふじみのり)」「高尾」の3種になる。黒沢さんは「今後は色々な品種を増やしたい。自分で品種改良もしてみたい」と意欲をみせる。
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