元本郷町会が写真集「写真でつづる 我がまち元本郷」を作製した。昭和から平成にかけての同町の様子がわかる内容となっている。今年の八王子まつり(8月2日〜4日)までに町会の全世帯に配布する予定だ。
戦中から現在まで
写真集はA4判フルカラー全24ページ。「町会活動」や「夏まつり」など5つのジャンルに分けてまとめてあり、八王子警察署の新庁舎など近年のものから1941年の「第二国民学校児童の戦争祈願」と書かれた古いものまでバラエティに富んだ被写体が並ぶ。かつて染物工場が多かったことを示す「浅川で反物をさらす」様子や、田畑ばかりの頃の市役所建設予定地(67年)、東京五輪で町内を走る自転車競技の様子(64年)も収められている。町会長の中嶋廣一さんは「織物関係や農家が多かった昔から、住宅街へと変わっていった歴史の移り変わりを感じてもらえれば。こういった形で町会活動を会員の方々に見えるようにすることも大切」と話す。
印刷を担当したのは追分町の印刷会社「清水工房」。同社の比嘉良孝社長は同町会の理事を務めており、今回の写真集の編集を担当した。
きっかけ「使わないのは惜しい」
きっかけは、昨年2月に周辺5町会・2自治会も含めて歴史をまとめた冊子「我がまち元本郷」を発行した際、「収めきれない」ほど写真が集まったことから。回想録など文章でまとめた前回と異なり、写真を中心とした「見て楽しむ」ものにした。中嶋さんは「多くの方にご協力いただき、載せないのが惜しい写真が多かった」と振り返る。
今回は300枚ほどを使用。「これでもまだ半分くらい」だそう。「お祭りの様子など、日常生活の写真もあるので親しみを感じてもらえるはず。元本郷は紙で残した歴史が他の町会と比べて少なかったので昨年の本と合わせて『歴史を残す』という念願が叶った」と喜ぶ。「20年〜30年後に誰かがまた作ってもらえれば」
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