八王子医師会に所属する現役医師で92歳の内科医が2人いる。ともに1927年(昭和2)生まれで八王子に開院して60年以上。「なかなかやめられないよ」と2人ともまだまだ元気だ。
「死ぬまでやって」
でかもクリニック(上野町)の出構熙(ひろし)院長は「(続いているのは)やっぱり地域との関係かな。患者さんから『死ぬまでやってくれ』と言われているよ」と笑う。開院してから64年。今でも1日に30〜40人の患者を診る。小児科もあるため患者が親子4代に渡ることも。「開業当時、中央線の南側でも内科は2つしかなかった。昔は自動車を持っている人が少なかったから往診も多かった」。スクーターで雨の降りしきる桑畑を抜けて診察に駆け付けたことも。向上心が高く、今も医療雑誌を熱心に読む。「最新の医療を知っておきたいからね」
10年後に支払い
酒井内科医院(千人町)の酒井朗(あきら)院長は、「本当なら引退したいんだけどね。だけど昔から診ている患者さんに今さら『ほかに行ってくれ』とも言えない」と打ち明ける。「みんな気ごころも知れているし。信頼しあっているから(診療も)迷わない」。同院では今では少なくなった院内調剤をしている。「ちゃんと薬を飲んでいるかどうか。飲み方の指導も責任をもってやりたいからね」。医院は自宅を兼ねており、かつては夜中もベルが鳴りやまなかったことも。「昭和の終わりくらいまではあったね。夜に寝て、朝まで何にもないことは滅多になかった」。また、医療保険が整っていなかったころには治療費を踏み倒されることも少なくなかったそう。「でも払えない事情もあるしね。ある患者さんは10年くらいして遺族が支払いに来たこともあった」
長生きするために
長寿のためのメッセージとして2人とも「かかりつけ医をもってほしい」と呼びかけた。
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