八王子市は15日、台風19号に関する被災者相談窓口を設置した。併せてコールセンターも設置しており、3日間で延べ242人が相談を寄せている。相談窓口、コールセンター(【電話】042・620・7226)はあす25日(金)まで開設する予定。(10月18日時点)
あす25日まで対応
窓口に寄せられた相談は15日が35人(55件)、16日は13人(24件)、17日は14人(22件)。またコールセンターへは15日が82人(120件)、16日は51人(61件)、17日が47人(57件)だった。窓口は当初2人態勢だったが、内容によっては相談者を待たせる状況があったことから15日のうちに3〜4人態勢へと増員された。コールセンターは4〜5人態勢。
多いのは罹災証明
市広聴課の櫻田ひかり課長は「寄せられている相談の中で多いのは罹災証明書の関係です。罹災証明書は保険請求などで必要となります。生活再建のために片づけるのは構いませんが、できるだけ(写真やメモなどで)記録を取っておいてもらえれば」と呼び掛ける。それ以外には、伝染病やカビ対策として消毒に関する相談が多いという。また地域別の傾向としては、下水関係は小宮から、土砂に関しては恩方・高尾方面からが多数を占めているそう。
櫻田さん自身も13日の日曜日の朝6時に出勤し、市民からの電話対応をした。13日にはコールセンター設置が決定し、回線をひくなど14日に準備、連休明けとなる15日から稼働させた。「相談場所が1つにまとまっていることに意義があり相談を寄せた市民の方から『安心できた』と言っていただけました。今後、再び災害が起こった場合にも、今回の経験は生きると思います」。相談窓口とコールセンターは25日(金)まで業務を継続する予定。
市内被災状況
八王子市内では10月12日の午後3時30分に「避難指示」が出されており、土砂災害警戒区域内2万3691世帯、浸水想定区域内5万7848世帯が対象となった。避難者数は3732世帯・8457人だった(最大数合計)。
市内のおもな被害については「人的被害」は「なし」。物的被害は500件で、土砂災害が97件、溢水・越水など41件、道路冠水74件、倒木17件、床下浸水45件、床上浸水24件、一部損壊15件、半壊2件、その他185件と発表されている(10月16日現在)。家屋の被害によるもの以外に停電はなく、断水は1件。市内一般道ではおもなところで13の道路が通行止めになった。大垂水峠(国道20号)は一時通行止めだったが18日に解除された。
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