300人が祝う
高野山真言宗の別格本山金剛院(上野町)の二十三世住職、名誉住職の就任披露が11月4日、京王プラザホテル八王子で行われた。
檀家や仏教界関係者らおよそ300人が2人の門出を祝った。
この日、住職に就いたのは山田一能さん(49)、名誉住職になったのは前住職の山田一眞さん(85)。一眞さんは真言宗において、僧の最高位である「大僧正」に僧階昇補した。
改元契機「私も」
壇上に立った一眞さんは「いつ変わろうか(住職を譲ろうか)迷いがあった。ただ、今年改元があり自分は上皇さまと同じ学年なので、『私も変わろう』と思った」とその経緯を話した。14歳で僧侶の道に入り、29歳の若さで住職に就任。戦後は空襲で被害を受けた本堂の再建に尽力した。「当時、総代は八王子各界の有力者の方々ばかりでした。皆様に育てさせてもらいました」とかつての支援に感謝した。今後については「90歳までは街中を歩いていたい」と笑顔で話した。
一能さんは「前住職を引き継ぎ、仏教界および地域の貢献に精進して参ります」とあいさつした。なお披露宴の前には同寺で法燈継承奉告法要が執り行われた。
古義真言宗の寺院
同院は1576年(天正4)、明王院として開山。弘法大師空海の法灯を継ぐ古義真言宗の寺院と知られる。八王子を代表する寺院のひとつ。
八王子版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>